こんにちは！
今回は産業医科大学のレベルや難易度についてご紹介していきたいと思います。

産業医科大学は福岡県にある私立医大で、難易度は中堅校と言えるでしょう。しかし、この大学は産業医の養成を目的とした全国唯一の大学です。そして、学費面の優遇制度は見逃せないものがあります。

医学科は卒業後、一定の条件で産業医として働くなどすれば、学費の一部免除が受けられます！具体的には3,000万円（6年間）の内、2,000万が借りられ・返還免除され、実質1,000万円の負担で済みます。私立医大は2,000万～3,000万円が普通ですので、とても有り難い制度ですね。従って、全国から学生が集まります。

それでは、次は産業医科大学の学部別入試難易度を見て行きたいと思います！
(今回表示している偏差値は、全て河合塾の偏差値表をもとにしています。)

産業医科大学のレベル・難易度

産業医科大学医学部医学科のレベル・難易度

久留米大学（医－医）…偏差値67.5
産業医科大学（医－医）…偏差値65
川崎医科大学（医－医）…偏差値62.5

産業医科大学医学部医学科の難易度は久留米大学の少し下です。冒頭でご紹介しましたが、医学科は学費3,000万円の内、2,000万円を借りられ、かつ返還免除できる制度があります。私立医大御三家（慶応義塾大学など）の学力はあるけれど、学費面で諦めた人、国立大学志望だったけれど行けなかった人などレベルの高い学生が全国から集まります。このように、実質1,000万円で私立医大に通えるため、産業医科大学は地方ではありますが、人気のある大学です。

医師国家試験合格率も全国平均を上回る高さです。キャンパスは小倉や博多といった繁華街にも出やすく、日常生活にはあまり不自由のない場所にあります。キャンパス内には女子寮もあり良心的な金額で入れるようです。

将来、医師免許取得は勿論、産業医として働くという社会的意義にも共感できる方にはお勧めです。

※産業医とは？・・・労働者が健康で快適な環境で仕事ができるように専門的立場から指導・助言を行う医師。診察や治療はせず、企業内の従業員の健康面談をしたり、休職者や復職者と面談をしスムーズな復帰をサポートをします。

産業医科大学産業保健学部看護学科のレベル・難易度

福岡大学（医－看護）…偏差値50
産業医科大学（産業保健－看護）…偏差値47.5
岐阜医療科学（看護－看護）…偏差値45

産業医科大学産業保険学部看護学科の難易度は、福岡大学の少し下です。医学部同様、学費免除制度があります。学費約450万円（4年間）の内、約90万円が借りられ、返還免除を受ければ実質360万円程で通うことが出来ます。私立大看護学部の学費平均は700万～800万円ですから、ほぼ半額でとてもコスパの良い学部です。

キャンパスは福岡でも比較的便利な場所にありますので、通学や友達と出かける等には不便が無いでしょう。しかし、授業はたくさんあり、勉強に忙しい現実はあります。

また、産業医科大学にはキャンパス内に付属病院があり、卒業後は看護師としてこちらで働く人が多いようです。在学中に保健師受験に必要な科目を受講し、保健師として働く方もいます。（但し、保健師コース受講も狭き道です）

難易度の割に学費面で有利な点は大きなポイントですね。九州地方で看護師を目指したい方にはお勧めです。

産業医科大学で最も入りやすいのは産業保健学部、入りにくいのは医学部

産業医科大学の学部別入試難易度を見てきましたが、一番入学が簡単なのは産業保健学部、一番入学が難しいのは医学部です。

産業保健学部は首都圏や大都市にある大学に比べるとアクセス面（立地）で見劣り、難易度が低めになるのかもしれません。しかし、私立大の約半額で学べる点はポイントが高く、コスパの良い学部だと思います。

医学部は私立医大の中でも安い学費で医師という社会的ステータスを得られるため、難易度が高くなるのでしょう。学費免除には普通の医学部には無い、「産業医として働く」という違った経験も得られるので、興味のある方には是非お勧めしたいと思います。

しかし、入試難易度は学部の優劣を決めるものではありません。入れそうな学部や一番難易度が高い学部を選ぶのではなく、ご自身の希望を叶えられる学部を選ぶことが一番です。

今回のまとめ

産業医科大学は福岡県にある私立医大で、難易度は中堅校と言えるでしょう。産業医の養成を目的とした全国唯一の大学です。そして、学費面の優遇制度は見逃せないものがあります。

医学科は卒業後、一定の条件で学費の一部免除が受けられます。実質約1/3の負担で医学を学べるため、全国から学生が集まります。

ただ、これは偏差値を基準に算出した入試難易度ですので、ご自身の目で過去問との相性を確かめることをお勧めします。