大学の選び方を元塾講師が詳しく解説します!【後悔の無い選択を】
高校生の皆さん、こんにちは。
私は学生時代塾講師をしており、述べ100人以上の進路相談に乗ってきました。
大学進学後も、彼ら生徒との交流はあるのですが、大学選びについて後悔している生徒も中にはいました。(後悔と言っても、軽い愚痴程度ですが。)
そのため、今回はこのポイントさえ抑えておけば基本的には大丈夫だよ、という大学選びのポイントのようなものをご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
- 大学選びにおける10のポイント
- 大学選びのポイントその1 就職状況
- 大学選びのポイントその2 立地
- 大学選びのポイントその3 取れる資格
- 大学選びのポイントその4 学費
- 大学選びのポイントその5 奨学金制度や学費免除について
- 大学選びのポイントその6 ブランド
- 大学選びのポイントその7 雰囲気
- 大学選びのポイントその8 男女比
- 大学選びのポイントその9 推薦制度の有無
- 大学選びのポイントその10 サークルや部活の様子
- 大学選びに後悔してしまった3つの例
- 大学選びの後悔その1 4年間で何も身につかなかったよ
- 大学選びの後悔その2 世間的に見るとレベルの低い大学だった
- 大学選びの後悔その3 大学での勉強に興味が持てない
- 実は大学選びよりも『学部選び』の方が重要だったりする
大学選びにおける10のポイント
大学選びのポイントその1 就職状況
大半の人の大学進学理由は「良い企業に入社して安定的に勤め上げたい」というものだと思います。
なので、その大学に進学した人がどのようなレベルの企業に就職するのかは必ずチェックしておきましょう。
とはいえ、「青山学院大学 就職先」とGoogle検索をかけて、大学側が後悔している「主な就職先一覧」を鵜呑みにするのは危険です。
私も就職活動をしたことがあるので分かるのですが、あのようなリストに掲載される企業は、その大学の上位20%の学生の就職先であることが多いです。
実際の就職状況を知りたい方は、塾の大学生チューターやオープンキャンパスの受験相談室のようなところで訪ねてみるのが良いかと思います。
大学選びのポイントその2 立地
大学の立地は超重要な条件です。
特に、駅から大学がどれくらい離れているかは必ず調べてみてください。
駅から徒歩20分だったり、バスを使わないといけないような大学の場合、まず間違いなく途中で大学に投稿するのが怠くなります。
家から大学の距離は中退率と正の相関があるという研究データもあるので、ストレスなく通える大学を選ぶのが大切です。
また、表参道でバイトしたいから青山学院大学!といったような動機で大学を選ぶのも良いと思います。結構大学のカラーって立地に左右されますし、周りに大学以外何も無いと正直退屈です。
大学選びのポイントその3 取れる資格
もしもあなたが数学の教師になりたい場合、その大学で数学の教員免許が取得できるかどうかは必ずチェックしましょう。
まあ、教員免許くらいなら大抵どの大学でも取れるので問題は無いのですが、マニアックな資格職を目指す場合は念入りにリサーチして下さいね。
都市開発系の学部に入ったけれど、そこでは一級建築士の資格は取れないと入学後初めて知ったというのは結構よくある後悔事例です。
大学選びのポイントその4 学費
結構よくある後悔事例が、自分のいけそうな大学を偏差値順に片っ端から受験した結果、1校だけ合格。ただし、その大学は学費が高すぎるので通えず結果浪人というパターンです。
大学なんてどれも似たような学費だろと思うかもしれませんが、結構学校によってバラツキがあります。
例えば、私立文系大学の平均的な学費は4年間で400万円程度ですが、玉川大学の教育学部は4年間で600万円以上もかかります。
そのため、この範囲の学費なら通えるor通えないという事はきちんと親御さんと話し合った方が良いです。合格したのに学費が高すぎて入学できないって悲しすぎますからね。
大学選びのポイントその5 奨学金制度や学費免除について
奨学金制度の充実度も事前に調べておくと良いでしょう。
ただ、入学後奨学金に採用されるかどうかは結構予測がつきにくです。採用倍率も高いですし。
そこでおすすめなのは、学費免除制度について調べることです。
学費免除が適用されると、学費の全額であったり半額を支払わずにすみます。
また、学費免除制度の場合は奨学金と違い家計状況が大きく考慮されるので、成績に自信が無い方でも安心です。
是非、「〇〇大学 学費免除」と検索してみて下さい。
(国公立大学の場合は、ほぼ全ての大学で学費免除制度があるので安心してくださいね。)
大学選びのポイントその6 ブランド
例えば、あなたが偏差値40の高校に通っている場合、もしかしたら日大がとてもレベルの高い大学のように感じるかもしれません。
ただ、その感性のまま日大を受験するのは危険です。
今は高校のクラスメイトのレベルが低いので、日大でも高レベルに感じてしまうかもしれません。しかし、大学進学後にバイト先の人や、就職活動をする上で様々な大学の人と関わることで、日大の世間からの評価を知ることになるでしょう。
とにかく、大学のブランドについては、高校生時点では分からないことが多いと思うので、慎重に情報収集して下さいね。
大学選びのポイントその7 雰囲気
大学の雰囲気もまた、大学選びにおける大切な要素です。
なんというか、高校受験に失敗してしまった人なら分かるかと思うのですが、自分の偏差値よりも低い学校だと、なんとなく会話のレベルが合いませんよね。
そのため、自分と似たような雰囲気の人が多い大学を受験するのが、幸せな大学生活を過ごす上で大切なことなような気がします。
また、大学の雰囲気は立地からも影響を受けます。
例えば、青山学院大学は表参道にあるので、とてもオシャレな学生が多いです。
そのため、ファションセンスに自信が無い方や、オシャレな感じの人が苦手な方は、通ってもあんまりHappyにはなれないかもしれません。
とはいえ、このような表面的な情報ばかり収集しても仕方が無いので、実際に大学見学にいき、雰囲気を感じ取ることが大切です。
オープンキャンパスなどの特別な日に見学しても普段の学生の様子は分からないので、平日のなんでも無い日にこっそり覗き込むのが良いと思いますよ。
大学選びのポイントその8 男女比
幸せな大学生活を過ごすためには、異性の存在も大切です。そのため、大学の男女比は入学前に是非とも調べておいて下さい。
特に、東工大や理科大などの理工系の単科大学は女子率が異常に少なく、10%ほどなのでその辺りは覚悟した上で進学して下さいね。
また、女の子の場合はそのような理工系の大学に進学すると学内で半端ないほどモテるので、そういった観点から大学を選んでみるのも良いかもしれません。
大学選びのポイントその9 推薦制度の有無
大学受験と聞くと、正攻法による一般入試のみを想像してしまいますが、実は推薦入試という制度もあります。
推薦入試にはAO入試と指定校推薦の2つがあるのですが、指定校推薦の場合校内選抜に受かればほぼほぼ合格できます。一般入試よりもずっと簡単です。
指定校推薦は読んで字のごとく、大学側がここの高校の生徒を推薦で何人まで受け入れますよと宣言している制度です。
そのため、あなたの高校に例えば、中央大学からの指定校推薦が3枠あり、志願者が2人しかいなければ、よっぽどの事をしない限りは合格できます。適当に面接するだけで合格確定です。
そのため、自分の高校にどこの大学からの指定校推薦があるのか、という観点から大学を選ぶのも良いかと思います。
指定校推薦に出願するためには、5段階中成績が4以上などと様々な条件があるのですが、それについてはまた別記事で触れたいと思います。
大学選びのポイントその10 サークルや部活の様子
大学に入ったらこんなサークルに入りたい!こういったスポーツをやりたい!という事が決まっている場合、部活やサークル活動についてもきちんと調べておきましょう。
まあ、大抵の部活動はどの大学にもあるのですが、練習環境は大事ですよね。
サッカーだったら人工芝なのか、水泳だったら温水プールがあるのかなど、。
大学でやりたいスポーツが決まっている人はそこらへんも重点的に調べましょう。Google検索をすれば情報はすぐに出てきますよ。
次は、私が実際に聞いた「大学選びに後悔してしまった例」をご紹介したいと思います。
大学選びに後悔してしまった3つの例
大学選びの後悔その1 4年間で何も身につかなかったよ
これは、いわゆる私立文系大学に多いのですが、4年間ダラダラと大学生活を送った結果、なんの専門性も資格も身につかなかったよというものです。
私立文系って本当に大学生活が楽なので、いくらでも怠惰な生活を遅れてしまいます。そのため、大学生活に何かしら目標をおかないと何も身につかないまま4年間が終わってしまいます。
性格的に自分がそうなりそうだな、と感じた方は資格の取れる医療系の大学や理工系の大学に進学するのが良いと思います。
ただ、大学生活は演劇に打ち込みたい!などとやりたい事が明確に決まっている場合は、私立文系はとても良い選択肢だと思います。時間がたくさんありますので。
大学選びの後悔その2 世間的に見るとレベルの低い大学だった
先ほどの大学選びの基準の一つである「ブランド」という項目でも述べたのですが、入学後自分の大学が世間から見るとレベルの低い大学だと分かったため、再受験をしたいとい後悔する学生は毎年一定数います。
そのため、どのレベルの大学ならば進学しても後悔しないのかをきちんと見定め、そこに向かって学力を上げていく事が本当に大切です。
どこの大学でもいいから、とダラダラ受験勉強をするのは個人的におすすめしません。
大学選びの後悔その3 大学での勉強に興味が持てない
高校生の時って、英語・国語・数学が満遍なく時間割に散りばめられていましたよね。
ただ、大学に進学すると自分の専門科目のみを勉強する事になります。
例えば、あなたの大学での専攻が化学なのであれば、月から金まで全ての授業が「化学」になります。
あなたがもしも化学好きならこれほど嬉しい事はありませんが、もしも大の化学嫌いならば地獄ですよね。
毎年こういった事が原因で大学進学を後悔する学生が出ています。
また、よくあるのが看護大学に進学したけけれど実習が辛すぎて中退したいというものです。こういった専門系の大学に進学する際は、事前に先輩などにきちんと学生生活を聞いておきましょうね。
実は大学選びよりも『学部選び』の方が重要だったりする
これまで3つの後悔事例を見てきましたが、一番タチが悪いのが「大学の勉強が自分と合わない」というものです。授業そのものに行かなくなって中退というケースも散見されます。
逆に、大学の雰囲気が合わなくて…という理由で進学を後悔した人はあまり聞きません。
そのため、私は「大学選び」よりも「学部選び」の方が大切だと強く感じます。
自分がどのようなジャンルの勉強だったら最低限興味を持って勉強を続けられそうか、将来自分はどのような職業に就きたいのか、という事から学部を選んでいって下さい。
そして、自分のいける範囲でその学部を持っている大学を上から順番に受ければ、後悔の少ない大学選びになると思います。
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