社会福祉士の年収について【年収1000万はおろか500万も難しい】


こんにちは!
今回は、社会福祉士の年収やその将来性について現役社会福祉士の方にインタビューをしてきたので、その情報をシェアしようと思います!

結論から言うと社会福祉士の平均年収は
20代…300万円
30代…400万円
40代…500万円

ほどです。

とはいえ、このような統計情報だけを見ても社会福祉士の年収の実態は見えてきませんので、インタビュー情報を詳しく見ていきましょう!
今回インタビューした方は社会福祉士歴5年目のSさんです。

社会福祉士の年収についてのインタビューまとめ

社会福祉士5年目Sさんの現在の年収

現在の社会福祉士としての年収は、300万円です。

1年目…190万円
2年目…280万円
3年目…290万円
4年目…300万円

といった感じで年収が上がっていきました。

社会福祉士の年収300万円という金額では、どのような暮らしができるか

彼氏や友達と月に5~6回食事や遊びに行き、年に2回ほど旅行に行っています。また、月に1回脱毛やエステのため美容クリニックに通っています。

医療保険や個人年金も掛けており病気や将来への備えも十分にできます。日頃無駄遣いをしなければ普通に貯金もできます。3年目の途中で、貯金から車を新しく購入することができました。

社会福祉士としての現在の年収に満足していますか?

満足していません。理由は、仕事内容と給与が見合っていないと思うからです。

私の職場では相談業務の他に診断書処理などの事務的な作業も多くあります。また、社会福祉士は退院支援や在宅支援、就労支援など様々な支援を行っていきますが、常に患者や家族と、病院スタッフまたは外部の事業所等との間に立ち仕事をしていくため、気を遣うことはもちろん板挟みのストレスも強いです。

また、何でも屋だと思われることが多いため、雑務が回ってくることもあり、仕事の内容は一言では説明ができないほど多方面に渡ります。相談や各機関との調整をすればカルテ記載や主治医等への報告も行わなければならず、カルテ記載に関しては時間外に行うことも多いです。様々な仕事をこなしていく中で、この給与なのは見合っていないと感じます。

社会福祉士は年収1000万円に到達するか

今後どんなに経験年数を積んでも年収1000万円には到達しません。特に私の職場では、病院のその年の経済状況によって昇給があるかどうかが決定するので、毎年の昇給が決まっているわけではありません。

ひどいときは昇給なしの年や、月給500円アップだけのときもありました。出世して定年まで勤務したとしても年収500万円には到達しないと考えられます。また、出世しようにも上司がたくさんいるため、よっぽど優秀でない限り出世もしていきません。主任や課長ですら給与に不満を抱えているので年収もそんなに高くないものと思われます。

社会福祉士の年収に学歴は関係あるか

私の職場には、高校卒業の社会福祉士はいないので不明です。大学卒業の社会福祉士は、特に年収も出世スピードも差はありません。

日頃の仕事の姿勢や実績によって年収や出世スピードが違います。ただ、私の職場は中途採用を取らず、基本的に新卒採用のみです。また、出身大学にはこだわりがあるようで、決まった2ヵ所の大学にしか求人を出しません。以前は入社した年によって給与がばらばらだったようですが、スタッフ間で問題になり上に話して改善されました。

社会福祉士という職業に将来性はあるのか

社会福祉士としての年収は、今後も上がらないと思います。理由は社会福祉士は診療報酬があまり取れないからです。

法律が改正され社会福祉士の支援において診療報酬が高く取れるようになれば給与アップもあると思いますが、今のところその傾向はあまりないように見受けられるので、難しいと思います。実際に仕事内容と給与が見合っていないことで、社会福祉士が職場を離れていくこともあるようで、職場によっては給与改定をされているところもあるようです。

しかしそんな所はごくわずかである印象です。せっかくの国家資格ですが、名称独占であるため、資格を持っていなくともできる仕事というところも問題なのだと思います。資格を取得したはいいですが、別の資格を取得し働くか、一般企業に就職したほうがよかったのではないかと思います。

最後に、社会福祉士を目指す高校生にメッセージをお願いします

社会福祉士は、やりがいのある仕事には間違いがありません。ボランティアなど人のために尽くすことが好きな人には絶対に向いています。

ただ、社会人になれば色々なことから自立していかなければならないので、給与というのも大切になっていきます。生活費にどれくらいかかるのか、保険などの支払いがどれくらいなのか、独り暮らしをすれば家賃もかかります。

奨学金を借りていれば返済も始まるため、就職後どのような生活になるのか具体的に考えて、資格取得や就職を考えた方がいいと思います。勉強は難しく大変と思いますが、社会福祉士になりたいという思いが強いのであればしっかりがんばって目指してもらえたらと思います。現場実習もあるので実習を通して改めて考えてみるのもいいと思います。

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