理系と文系、年収が高いのはどっち?【高校生に伝えておきたい3つのこと】
東洋経済の「40歳年収が高い会社」を見てみると、年収が高い企業トップ10はキーエンス以外、文系の会社が占有しています。
引用元:最新版!「40歳年収が高い会社」トップ300
そのためこの結果だけ見ると「○芝の事件もあるし理系の大学へいくより、文系の大学にいって文系就職した方が経済的に報われるのかな。。。」と高校生の方は思ってしまうかもしれません。
ただ、「文系=高収入をもらえる企業が多い」という思い込みは実は危険です。
という訳で今回は「高収入を得るには理系と文系どっちがおすすめか?」というテーマで記事を書いていきたいと思います。
一番確実なのは医学部に進学すること
日本で凡人が経済的に報われるための一番再現性の高い方法は、医学部医学科に進学し医師免許を取得することだと思います。
とはいえ、「慶應経済からテレ朝に入社すれば医者と同じくらいの年収になるでしょ?受験勉強だるいしそっちにするわ」と高校生の大半が普通の大学に逃避(?)してしまっているのもまた事実でしょう。
ただこの「慶應レベルの大学に入ればテレ朝くらいの企業に入れる」というのは高校生や大学1年生特有の幻想でして、実際にテレ朝クラスの企業に入社できる人は慶應大学でもトップ1%ほどだと思います。(もっと少ないかもしれません。)
慶應卒でもバイトの延長みたいな仕事をしている人は沢山いますし、何なら大学入学前から知っていた企業に入社する人の方が少ないかと思いますよ。
(嘘だと思ったら、塾の社員さんに出身大学を訪ねてみて下さい。慶應卒、早稲田卒で塾の社員になっている方は意外と多いです。)
一方、医学部医学科に進学し医師免許を取得すれば年収1000万はほぼ保証されています。また、病院の業績不振によってクビになることもほぼありません。最強ですね。
ただし、
・入学後も鬼のような勉強量をこなさなければいけない
・1学年100人程度なので、学科の雰囲気が閉塞的(友人から聞いた話です)
・中退して別の職業に就くわけにはいかないので、学年が上がるに連れて選択肢が狭まっていく
というデメリットもあるので、その点はご了承ください。
次にオススメなのは理系の暇な学部に行くこと
医学部に進学するのが一番だなんて分かっているけれど、そんな学力も金もないわ!という方におすすめなのは「理系の暇な学部に進学する」という選択です。
理系の学部であれば(文系と比べて)就職に困ることはあまりありませんので、在学中にWEBサービスなどのマイクロビジネスを始めて「一発当たればそのまま起業、ダメなら就職」というリスクの高い選択が取れるかと思います。
コインチェック創業者の和田さんや質問箱作者のせせりさんが成功例として挙げられます。特にせせりさんのこの記事は面白いので読んでみてください。
WEBサービス売却は誰にでもできることではありませんが、数学が得意かつ起業とかに興味あるよ、という方には「経営工学」のような文理融合チックな暇な理系学部がおすすめです。
一番クソなのは「数学から逃げて」文系を選択すること
これまで経済的に報われるためには理系、特に医学部医学科に進学するのがベストな選択だと述べてきました。が、ベストな選択があれば当然ワーストな選択もあります。
文理選択で一番やってはいけないのは「数学から逃げて」文系を選択することです。
高校生のうちはどうしても「慶應レベルの大学にさえ入学すれば就職活動はどうにでもなる」という幻想を抱いてしまいますが、就職活動では「Webテスト」というカタチで再び数学が姿を現します。
「友達と一緒に解く」「Webテストの解答を購入する」という回避コマンドを再び使えば何とかなるようにも思えるのですが、Webテストを突破した後の面接試験でもロジカルシンキングは重要視されているので、やはり高校生のうちはきちんと数学を学習しておくことが一番だと思います。
文系でも数学選択をして大学に入った人の方がそうでない人に比べて年収が100万円も高いという面白い記事を見つけたので紹介しておきますね。
2000年と2001年に、2回にわたって、私立3大学の社会科学系学部の卒業生の平均年収を調査したことがある。その時は、入学試験で数学を選択したグループと数学を選択しなかったグループに分けて調査をした。当時、「数学は勉強しても社会で役に立たない」ということが、よく言われていたため、実際はどうであるかを検証するのが、目的の1つであった。
その結果は、共通一次試験実施(1979年)以降の入学者に限ると、2000年の調査で、数学受験者が748万円、数学未受験者が641万円、2001年の同様の調査では、数学受験者が709万円、未受験者が639万円の平均年収であった。どちらも、数学受験者の年収の方が高いという結果が得られている。
これに対する解釈として、文系であっても、数学を学ぶことで培われる論理的思考が、個人の職業能力を高めているという見方もあるかもしれないが、それを証明することは難しい。しかし、数学を学ぶことで、職業選択の幅が広がり、それが平均年収を上昇させるということは言えるであろう。
まとめ
・経済的に報われたいのならば医学部に進学せよ
・慶應大学に入学しても就活は大変
・高校生のうちは数学をきちんと勉強してロジカルシンキングを鍛えよう
コメント一覧
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数学が入試科目にない慶應の法学部は理系国公立より全然収入いいですけどね
確かに慶法は就職強めですよね!
とはいえ、慶法に合格できるのって東大文科をギリギリ不合格になった層が多いかと思うので、数学が得意な学生も多いのかなと感じます。