暗記数学のやり方【数学=センスの科目ではない】
こんにちは。
皆さんは「暗記数学」というものをご存知ですか?
簡単に説明すると、問題の解法パターンを丸暗記して数学の成績を上げよう!という勉強法です。自分も高校生の時はこのやり方で数学を勉強していました。
ただ、こういったことを言うと
「数学ってセンスの科目でしょ?暗記なんかで数学の成績が上がるわけないじゃん」といった反論が必ず返ってきます。
しかし、この「数学=センスの科目」という大前提がそもそもの間違いです。
確かに数学の成績が良い人は、「どういう方法で勉強しているの?」という質問に対して「勉強法なんてないよ。普通にやるだけ」と返しがちです。
しかし、彼らは心の底では「数学は暗記科目である」ということは十分に理解しています。
「数学=センスの科目」と思い込ませておいた方が格好良く見えるのでそう言っているだけです。全く迷惑な話ですね。
それでは、謎の包まれた暗記数学のやり方を一緒に見ていきましょう。
暗記数学のやり方
①概念の把握
前提知識がないまま解法暗記をしようとしても事故るだけなので、まずは勉強する単元の概念を把握しましょう。
例えば
ベクトル:向きと大きさ
三角関数:半径1の円の上にある点。x座標がcosでy座標がsin
確率:(該当する組み合わせ)÷(起こりうる全ての組み合わせ)
のようにざっくりとで良いのでこれから勉強する単元の内容を把握しておきましょう。
教科書の最初のページに概念の説明は載っているのですが、数学が苦手な人は学校の先生に「○○ってひとことで説明すると何ですか?」と質問して教えてもらいましょう。
②問題を解く
市販の問題集を解きます。使用する問題集は後で詳しく解説しますが、青チャートのような網羅型のものがおすすめです。
③解説を読む
大学受験用の問題集は難しいです。初見で問題が解けなくても落ち込まないで下さい。
10分考えても分からなかったら解説を読みましょう。
(分からなかったら考えこまないですぐに解説を読むべきだ!と主張する人もいるようですが、個人的にはある程度考えこんだ方が解説を見た時の吸収がはやい気がします。)
解説を読みながら、気づいたことや重要な解法をマークしたり書き込んだりします。
もう自分でこの問題は解けるなと思ったら解説の冊子を閉じて下さい。
④問題を再び解く
同じ問題をもう一度解きます。
ただ、2回目でスラスラ解ける人はあまりいません。解くのに時間はかかるでしょう。
解けない場合は③に戻って下さい。
この4つのステップを繰り返せば暗記数学はOKです。
文章を読んだだけだと簡単そうに感じるかもしれませんが、実際にやってみると結構しんどいですよ。
暗記数学のための問題集
①数学は暗記だ! (和田式要領勉強術)
これは問題集ではないのですが「暗記数学」の方法を丁寧に解説しているのでおすすめです。ただ、作者の和田秀樹さんは東大理3卒なのでそこは頭に入れた上で読んで下さい。
②青チャート
暗記数学に最も適した問題集です。
例題だけ解ければOKです。解法暗記ができてきたなと感じたら章末問題にも取り組んでみましょう。
③1対1
青チャートよりも少し難しめの問題集です。
東大数学の基礎固めとも言われています。青チャートだと簡単すぎるよという方は是非こちらの問題集にチャレンジしてみて下さい。
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