医学部の志望理由【例文2つとその書き方】
こんにちは。
今回は、医学部への入学を希望する受験生の方に向けて、「医学部の志望理由の書き方」や「医学部への志望理由の例文」を書いていきたいと思います。
指定校推薦や一般入試の願書を書く際に活用して下さいね。
また、志望理由書を書く際には受験大学のパンフレットがとても役に立ちます。
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医学部の志望理由の書き方
医学部の志望理由の書き方は、大きく分けて2通りあります。「臨床医になりたい理由を書く」という方法と「研究医になりたい理由を書く」という方法です。
①臨床医になりたい理由を書く
医学部を受験する学生さんの90%以上が臨床医志望だと思いますので、こちらの志望理由がメジャーになるかと思います。自分将来なりたい臨床医像から志望理由を組み立てましょう。
自分の両親や親戚が実際に臨床医として働いている場合、とても書きやすいと思います。医師として働く父の姿を幼い頃から見て育って〜とかです。
親戚に医師がいない場合は、幼い頃病気がちで医師と関わる機会が多く〜とかでも良いですね。
また、お母さんが看護師の場合は、医療の現場で働く母の姿を見て育って〜みたいな感じにするのも良いと思います。
とはいえ、臨床医になりたいです!という思いだけを伝えてしまうと「それだったら他の大学の医学部でもいいじゃん!なんでうちなの?」という印象を与えてしまうので、その大学独自の取り組みを書くと良いですね。
例えば、その大学の医学部が強い診療科がありますよね。麻酔科とか皮膚科とか。
そのような診療科を見つけて、私は麻酔科医を志望しています。貴校では麻酔科の教育に力を入れていて〜といった風に繋げるのが良いと思います。
とはいえ、その診療科への深い理解がないと志望理由も浅はかなものになってしまいますので、その大学の医学部独自のカリキュラムに感銘を受けたといった志望理由を書くのも良いと思います。
その大学の医学部の独自カリキュラムは、その大学のパンフレットに全て載っています。
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②研究医になりたい理由を書く
臨床医ではなく研究医になりたい、という場合はこちらの作戦で攻めましょう。
とはいえIPS細胞が〜みたいに誰でも知っていて、やや浅はかな志望動機を書くと向こう側の印象も良くないと思うので、研究医になりたい理由を書く際は念入りにリサーチしましょうね。
また、私立医学部は研究医ではなく臨床医の育成に力を入れていると思うので、この志望理由は国立医学部向きですね。
その大学の医学部がどのような学生を求めているか、というのは絶対にリサーチして下さい。
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それでは、次は医学部の志望理由の例文を見ていきましょう。
医学部志望理由例文
その1 親類に医療従事者がいる場合
私の父が接骨院を開業しているため、幼い頃からよく診療所へ行き、痛みに顔をゆがめていた人が治療を終えると笑顔になる姿を何度も目の当たりにしてきました。人の健康を守る仕事への尊さを感じるとともに人の体への興味も持つようになり、父と仕事について話しをすることも多かったため、私が医療の道へ進みたいと思うのは自然の流れであったと思います。
私は中高一貫のキリスト教の学校に通っていたため、キリスト教の教えである「弱い立場にいる人の目線に立ちその人のために尽くす精神」を学び、これが私の中に根強くあり苦しんでいる人に寄り添い尽くして生きていきたいと思うようになりました。
そして私が本格的に医師を目指したのは高1のときです。乗っていた電車で突然女性が倒れ周りが騒然となる中、医師と名乗る男性が颯爽と立ち上がり迅速に対応している姿を見たとき、仕事という枠にとらわれずに人のために働くことのできる医師という職業に憧れを抱き、同時に無力な自分に歯痒さを感じました。高齢化の進む日本ではこのような場面に遭遇する可能性も低くはなく、そのときは自分が力になりたいという強い使命感を持つようにもなりました。
以上の理由により私は医学部を志望しています。
(511文字)
引用元:私立の医学部の一次試験に合格しました。
解説
親戚に医療従事者の方がいる場合、このように志望動機を組み立てれば医師になりたい理由はスムーズに書けると思います。
ただ、この志望理由では何故そこの大学の医学部でなくてはいけないのか、という理由が足りないです。
大学側も、私立医学部入試は複数の大学を受験して、合格した一番学費の低い大学に進学するということは重々理解していると思います。
ですが、入試の際は「その大学でなくてはいけない建前」が必要です。
教育体制でも、強い診療科でも良いので何かしらの理由を付け足しましょう。
その2 親類に医療従事者がいない場合
私が医師という職業に興味を持ったのは、貫戸朋子さんの本を読んだからだ。その本には、医師のすべての仕事が書かれていたわけではないが、自分の持てる技術を総動員して生命を救い、人のQОLの向上の手伝いができるということに、医師という仕事への魅力を感じた。
これまでは人の役に立ちたいとただ漠然と思っていただけだった。しかしこの本を読み、医師という職業に興味を抱き、医師になったらいくらでも人の役に立てると思うようになった。
貴大学のことを知ったのは中学校の養護教諭からだった。臨床と関連付けられた授業、低学年次の早期体験実習、2年にわたる臨床実習、6年生の国家試験に対する強力なサポート体制、総合医療に対する教育理念、オープンキャンパスで実際に見ることができた素晴らしい環境、卒業後にもある研修。貴大学のことを調べ知っていくうちに、詳しい医師の仕事だけでなく、地域医療という言葉に興味がわき、どういう医師になりたいかあいまいだった私の中になりたい医師像が見えてきた。患者と真っ直ぐに向き合い、病気を予防または早期発見し、的確な治療ができる、地域医療に携わる医師になりたい。
医師という仕事は、人として未熟すぎてはいけないと思っている。私の中では、対話しているとき相手の意思をくみ取り、誠実で勤勉な人が理想だ。そして、私はそういう人になりたい。
私が医師になりたいと思った理由は、人の役に立ちたい、から派生した単純なものだった。しかし貴大学を知り、具体的になりたい医師像ができて、地域医療に携わる医師になりたいと強く思うようになった。そしてそのような医師になれるのは貴大学だけであると確信している。
以上の理由で私は貴大学を志望する。(708文字)
引用元:志願理由書の添削をお願いします。
解説
この志望理由書は本当に良く書けていると思います。
親類に利用従事者がいない場合、医師を志した理由は書きにくいですが、この方は医師が書いた本をきっかけとして挙げていますね。
その大学の医学部でなくてはいけない理由もきちんと書けていて素晴らしいと思います。
まとめ
医学部の志望理由書の書き方としては
①将来なりたい臨床医像から書く
②将来なりたい研究医像から書く
という2つの方法があります。ただ、私立医学部を受ける方の場合、研究医ではなく臨床医志望の方が多いかと思うので、①の方法を自然と選ぶ事になるかと思います。
ただ、なりたい医師像のみを伝えても「だったらうちの大学じゃないくても良くない?」となってしまうので、その大学独自の取り組みをきちんと調べましょう。
志望大学の医学部独自の取り組みは、その大学のパンフレットに全て掲載されています。
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