進研模試の判定はかなり正確 | その理由を解説します
こんにちは!
そろそろ、進研模試の結果が返ってきたころでしょうか。
志望校判定がよかった人も、悪かった人もいるかと思います。
中には、『進研模試の判定はあてにならない』といった黒い噂を聞いた事がある方もいるかと思います。
今回は、そんな進研模試の判定が信用に値するのか、進研模試の判定基準はどのようなものなのかということを解説していきたいと思います!
進研模試の志望校判定は正確です
『進研模試の志望校判定はあてにならない。判定が甘いからA判定でも普通に落ちる。』
このような噂は受験界ではもはや通説ですよね。
ただ、この噂は正しくありません。
おそらく、進研模試の判定結果が著しくなかった人が妬みから言っているだけでしょう。
模試の判定精度は、その模試の受験人数に正比例します。
詳しい説明は省くのですが、大数の法則という数学の原理がありまして、100人しか受験していない模試よりも、10000人受験した模試の方が確率がある一定の範囲に収束します。
進研模試の受験人数は、46万人です。(高3・高卒生)
河合模試の受験人数が、27万人
駿台模試の受験人数が、4万人ですので、これらの模試と比べても遜色のない数字ですね。
そのため、進研模試の判定結果は信用に値します。
進研模試は母集団がうんたらという話
とはいえ、
『進学校の生徒は進研模試を受験していない。だから進研模試の判定は当てにならない』
という意見を聞いた事がある人もいると思います。
そして、この意見はある意味正しいです。
進研模試は、主にMARCHや地方国立大学を目指す層が多く受験します。
そのため、問題の難易度が総じて低いです。
例えば数学ならば、一番難易度が高い設問でもせいぜい青チャートの章末問題レベルです。
そのため、国立医学部や東大を目指すような数学が得意な生徒の場合、普通に満点が取れてしまいます。
その結果、数学の偏差値が80オーバー結果としてA判定が出てしまうという事も起こります。
ですが、国立医学部だとか東大理類のような大学は殆どの人にとって関係のない話です。そのため、多くの人、つまりMARCHやその他の国立大学を目指す人にとっては、進研模試の判定結果は妥当なものと言えるでしょう。
とはいえ、ある教科が極端に得意な場合、進研模試のレベルだと簡単に満点を取れてしまうので、もう少し難易度の高い河合模試や駿台模試を受験すると良いでしょう。
次は、進研模試の判定基準について詳しくみていきましょう。
進研模試の判定基準はどのようにして決めているのか
ベネッセの公式サイトによれば、進研模試の判定基準は受験後の追跡調査によって定められています。
ベネッセでは、「進研模試」でA、B、C、D、E判定だった受験生が、実際に受験した入試でどのような結果だったのかを毎年調査しています(入試結果調査)。
引用元:進研模試の判定精度はどれくらい?
これは、進研模試に限った話ではないです。
河合模試も駿台模試も、その模試でどのような偏差値をとった人がどれくらいの確率で実際に大学に合格しているか、という追跡調査によって大学の偏差値を定め、そこから志望校判定を行なっています。
進研模試を運営するベネッセコーポレーションは、河合塾や駿台と比べて高校との繋がりが深いので、追跡調査の質や量は信用に値すると考えて良いでしょう。
とはいえ、進研模試の判定は過去の追跡調査をもとにしているので、年度によって倍率にブレがある大学の判定には向いてない気がします。
あとは、AIを学べる大学のように1年前から人気が急増しているものとか。
進研模試の判定は高1、高2まではあてにならない
とはいえ、進研模試の判定は高1高2の間はあてになりません。
なぜなら、判定に理科社会が用いられていないからです。
例えば、慶應の理工学部は受験科目に英語数学物理化学が必要ですが、高1の判定では英語と数学しか使われません。帰国子女で数学1がそこそこできていれば簡単にA判定が出てしまいます。
ただ、英数国で受験できる早慶の文系学部ならばまだ判定に信憑性があるかと思います。
今回のまとめ
進研模試の判定があてにならないというのは嘘で、おそらく進研模試の判定が良くなかった人のやっかみです。模試の結果をきちんと受け止め、次に活かすことが大切です。
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