センター試験の廃止時期とその後の措置について


センター試験の廃止が正式に決定されましたね。

今回は、
①センター試験の廃止時期
②センター試験廃止後の代替措置
について詳しく見ていきたいと思います。

センター試験の廃止は2020年から

結論から申し上げますと、センター試験は2019年度での試験をもって最後となります。そのため2020年度に高校3年生になる方は「大学入試共通テスト」という新たな試験を受ける必要があります。

4.実施開始年度
平成32年度(平成33年度入学者選抜)

引用元:大学入試選抜改革 p.2

ただ、全ての試験の傾向が一斉に変わる訳ではありません。
例えば英語の試験では、平成35年まで移行措置が用意されています。

④ 共通テストの英語試験については、制度の大幅な変更による受検者・高校・大学への影響を考慮し、認定試験の実施・活用状況等を検証しつつ、平成35年度まで
は実施し、各大学の判断で共通テストと認定試験のいずれか、又は双方を選択利用することを可能とする。

引用元:大学入試選抜改革 p.4

また、理科や社会に記述式が導入されるのは平成36年度以降とのことなので、それまでは今までのセンター理科・センター社会と大きく傾向が変わることはないかと思います。

※ 次期学習指導要領に基づくテストとして実施することとなる平成36年度以降、地理歴史・公民分野や理科分野等でも記述式問題を導入する方向で検討を進める

引用元:大学入試選抜改革 p.2

それでは次に、大学入学共通テストの詳細について詳しくみていきましょう。

【科目別】センター試験と大学入試共通テストの違い

国語・数学

大学入試共通テストの国語・数学の試験問題は、今までセンター試験で出題されていたようなマーク式の問題に加えて、記述式の問題が出題されます。

○ 「国語」、「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ・数学A」については、8.で見直しを行うマークシート式問題に加え、記述式問題を出題する。

引用元:大学入試選抜改革 p.2

記述問題の例はコチラに掲載されています。

僕もざっと見てみたのですが、
国語はロジカルシンキングを重視していて、数学は何だか都立高校の入試に似ているなあと思いました。がっつりとした「記述問題」は少ないです。

英語

英語には、英検やTOEICをはじめとした検定試験が導入されます。
検定試験は複数回受験できるそうなので、そこは大きなメリットですね。

また、先ほどご説明した通り平成35年までは移行措置が用意されていますので、全員が必ず検定試験を受験しなければいけないという訳ではないようです。

○ 高等学校学習指導要領における英語教育の抜本改革を踏まえ、大学入学者選抜においても、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を適切に評価するため、共通テストの枠組みにおいて、現に民間事業者等により広く実施され、一定の評価が定着している資格・検定試験を活用する。

(中略)

③ センターは、受検者の負担、高等学校教育への影響等を考慮し、高校3年の4月
~12月の間の2回までの試験結果を各大学に送付することとする。

④ 共通テストの英語試験については、制度の大幅な変更による受検者・高校・大学
への影響を考慮し、認定試験の実施・活用状況等を検証しつつ、平成35年度まで
は実施し、各大学の判断で共通テストと認定試験のいずれか、又は双方を選択利用
することを可能とする。

(中略)

○ なお、認定試験では対応できない受検者への対応のための共通テストの英語試験の実施については、別途検討する。

引用元:大学入試選抜改革 p.4

理科・社会

大学入試共通テストの理科・社会の試験問題に記述式問題が導入されるのは平成36年度からだということなので、それまでは今でのセンター理科・社会と問題の傾向が大きく変わることはないかと思います。

※ 次期学習指導要領に基づくテストとして実施することとなる平成36年度以降、
地理歴史・公民分野や理科分野等でも記述式問題を導入する方向で検討を進める。

引用元:大学入試選抜改革 p.2

英語の移行措置もそうですが、平成36年から全ての問題において傾向が大幅に変わりますね。

実施時期

10.実施期日等
○ 共通テストの実施期日は、1月中旬の2日間とする。
○ マークシート式問題と国語、数学の記述式問題は同一日程で、当該教科の試験時
間内に実施する。
○ 成績提供時期については、現行の1月末から2月初旬頃の設定から、記述式問題
のプレテスト等を踏まえ、1週間程度遅らせる方向で検討する。

引用元:大学入試選抜改革 p.5

大学入試共通テストもセンター試験と同じように1月中旬に実施されるようです。
新しい試験はセンター試験と違って何回も受験できる!という噂が一時期流れましたが、それはどうやら英語の検定試験が複数回受験できるという意味だったのですね。

まとめ

センター試験は2020年に行われる試験を最後に廃止されます。
そのため、2020年時点で高校3年生の方は大学入試共通テストという新しい試験を受験することになります。

大学入試共通テストとセンター試験の違いは以下の通りです。

国語・数学→マーク問題と記述問題のミックスへ。
英語→検定試験を受験して、そのスコアを提出。
(但し、平成35年まで移行措置あり。)
理科・社会→平成36年度からマーク問題と記述問題のミックスへ。

また何か追加の情報が入りましたら更新したいと思います。

 

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